里芋の寒さ対策と保存方法

里芋が美味しい季節になってきました!

里芋は、冬の寒さに弱いので、対策が必要です。
この記事では、どのように対策を行っているかご紹介します。

この記事で分かること

●寒さ対策をはじめるタイミング
●里芋の寒さ対策(畑での保存方法)
●里芋の寒さ対策(収穫した後の保存方法)
●種芋の保存方法

寒さ対策をはじめるタイミング

里芋は、寒さにあたると凍みてしまいます。
傷んで、中が赤くなります。
さつまいもの次に、寒さにデリケートな作物だなと感じています。
(さつまいもは、10度を下回らない環境が必要)

初霜が降りる前に、種芋の保存、畑での寒さ対策を完了させるようにしています。
最低気温が5度を下回る日がやってくる前を目安にしています。

毎日、天気予報を見てチェックしています!

里芋の寒さ対策〜畑での保存方法〜

畑に里芋を残しておくときの保存方法です。
都留は寒いので、畑で保存ができるのは、年内が限界かと感じています。


年越しして、使いたい場合は、年内に収穫したものを室内で保管しています。
※室内で保管する際は、暖かいところがおすすめです。
※古民家に暮らしていたとき、土間がマイナスの気温になり、凍みてしまったことがあります。

畑での保存方法

  1. 里芋の茎を根元で切る
  2. 根元に土をかける
  3. ブルーシートをかける

根元で切った状態

ブルーシートをかけた状態(飛ばないように、ピンでとめています)

収穫した後の保管方法

  • すぐに使わない場合は、バラさないで保管する
  • 気温がマイナスにならない場所で保管する
    ※マイナスになる時は、毛布をかけて保管しています
  • 乾燥しないように、新聞紙にくるんだり、毛布をかけて保管する

里芋の寒さ対策〜種芋保存〜

収穫して、大きかった里芋を翌年の種芋として使っています。

都留は寒い地域(大寒の頃、ー5〜10度)のため、1mほど穴を掘って里芋を保管しています。
※暖かい地域にお住まいの方は、浅くても大丈夫だと思います。

穴の広さ
・1m四方の穴を使用しています(サイズは、自分が保管したい量の種芋に合わせてきめました)

穴を掘って保管するときのポイント

  • 水が入り込まないようにする
  • 気になっても、絶対に掘り出すときまで開けないこと!
    ※途中であけると、高確率で腐ります。師匠から教えてもらって、毎年グッとこらえて開けていません。
    ※食べる用の里芋は、別の場所で保管することをお勧めします。
  • 里芋は、掘り起こした状態のままにする。一つずつバラしてしまうと、切り口から傷みます
  • 切り口を下に向けて保管する

穴に入れた後にすること

  1. 里芋の上に、藁を敷き詰める(高さ30㎝ほど)
  2. とたん板で蓋をする
  3. シートをかけて、雨が入らないようにする
    ※シートがめくれないようにしておく

ネズミ対策編
畑ネズミがいる場合、さらに対策が必要です。
かつて、冬の間にネズミ達に芽をかじられて、大変な目にあったことがあります。

ネズミは、袋などもかじってしまうので、金網を使用しています。
金網で四方を囲って、つなぎ目は細い針金で縫うようにとめて、中に入ってこられないようにしています。

ネズミさんたちにとっては、ぬくぬくで食料が豊富な最高の場所に違いないですね。

穴に入れた状態(緑色は、金網。小さな穴は、里芋までやってきたネズミが掘ったもの)

上部を金網で覆った状態。この後、細い針金を使用して、縫うようにして閉じます。

まとめ

  • 里芋は、寒さに弱いので対策が必要
  • 畑で保管する場合は、シートをかける
  • 収穫してから保管するときは、暖かい場所で保管する
  • 種芋を穴に埋めたら、掘り起こす時まで絶対にあけない