野菜

野菜たちの寒さ対策5選

この記事で分かること
●どんなことをするのか
●寒さ対策のメリット
●寒さ対策をはじめるタイミング
●作物ごとの冬支度5選

※都留市を基準に紹介しています。お住まいの地域に合わせて、お試しください。

寒さ対策とは・・・?

冬の寒さから、野菜たちを守るために行う作業です。

野菜たちが、霜や冷たい風に直接当たることを防ぎます。

寒さ対策のメリット


👱‍♂️「寒さにあたって、野菜が傷んでしまった」
👱‍♀️「冬の間は、収穫できる野菜が少ない・・」

寒さ対策をすることで、

  • 冬の間、より長く野菜を収穫できる!
  • 冬越しする野菜を寒さから守ることができる!

というメリットがあります。

寒さ対策をはじめるタイミング

暖かい地域で野菜を育てていらっしゃる方は、不要かもしれません。

都留市は、体感で

時期最低気温最高気温
12月初旬0度前後7〜10度
12月中旬〜下旬0〜ー5度5〜8度前後
1月−3〜−10度5度前後

野菜ごとに、寒さへの耐性が異なるため、2段階に分けて、対策を開始しています。

  1. 初霜が降りる前までに行う(最低気温5度を目安)
    (里芋、葉物、冬越しする豆類)
  2. 0度になる前に行う
    (人参、大根、カブ)

よく、チェックしている天気予報サイト
▶︎日本気象協会
▶︎yahoo天気
※天気予報が100%当たるわけではないので、参考にしながら段取りを進めています。
※予報より気温が下がる可能性もあるので、1〜2日前に完了するようにしています。

作物ごとの冬支度 5選

  1. 土寄せする
  2. 不織布、寒冷紗をかける(ベタがけ、トンネル)
  3. ビニルトンネル
  4. 藁、籾殻を使う
  5. 収穫して、穴に埋める

ここでは、以下の野菜の寒さ対策についてお伝えします。

  • 人参(②の方法で3月上旬まで)
  • 大根・カブ(①・②・④いずれかの方法で12月下旬まで/⑤の方法で3月上旬まで)
  • 葉物(水菜、ルッコラ、カラシナ、小松菜、レタス、春菊、わさびな、野良ぼうな)
    (②の方法で12月下旬まで)
  • スナックエンドウ・キヌサヤ(②+④の方法で、翌春まで)
  • 里芋(リンク先参照)


①土寄せする(大根・カブ・人参)
必要な物:鍬やスコップ


地表に出ている部分を鍬を使って、土をかけます。
土をかけることで、露出している部分が直接寒さに当たることから防いでくれます。

②不織布や寒冷紗をかける(人参・カブ・大根・葉物・豆類)
必要な物:寒冷紗か不織布、Uピン、鍬とフレーム(トンネルの場合)


・トンネル(葉物・エンドウ類)
直接かけない方がベターな葉物、冬越ししたい野菜たちは、トンネルにしています。
風で飛ばないように、トンネルの上から、追加で樹脂ポールをさして補強しています(写真)

過去の失敗例
・10cm丈の豆類をベタがけました。
午後に雨が降って、資材が濡れて乾かないまま、朝を迎えたのです。
濡れた資材と一緒に触れていた、野菜も凍ってしまいました(涙)
一度枯れてしまいましたが、新しい芽が出てきて、無事に収穫できました。

・ベタがけ(人参・大根・カブ)
直接野菜の上に敷いて、飛ばないように2mおきにピンで押さえます。

↑3年以上使っている寒冷紗(人参畑にて)

Uピンの丈は様々ですが、200mmのものを使用しています。
風が強い地域のため、150mmだと外れる時があり、250mm丈だと抜き差しが大変でした。

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寒冷紗と不織布、どちらがいいの??

不織布の方が、価格が安いですが、長持ちするのは、寒冷紗です。
不織布は2〜3年、寒冷紗は3年以上持っています。
※使い方、使用頻度によって異なります。

複数を組み合わせると、より寒さから守ることができます。
(例)土寄せ+寒冷紗やビニールトンネル

※必要な、長さや幅は、自分にあったサイズを選びます。

トンネル用の寒冷紗を購入するときのポイント

フレームの長さと同じ幅のものを購入する(短いと抑える部分がなくなります)
1800mmの長さの場合→幅1,800mmの寒冷紗や不織布を選びましょう
地中に両端200mm差し込む→余った部分に土寄せしたり、Uピンなどで固定します

●長さは、畝の長さ+1〜2mがおすすめです。

失敗談
過去に、フレームよりも短いものを購入したことがあります。
(2,100mm丈の樹脂ポールなのに、1800mm幅の不織布を購入して、寸足らずになりました)

③ビニルトンネル
必要なもの:ビニール、フレーム、鍬、マイカ線やビニルひも(強風が吹く地域)

↑樹脂ポールを使用してトンネル設置しました。風で飛ばないように、上からポールで抑えています。

フレームについて

緑色の最初からアーチ型になっているフレームと樹脂ポールがあります。
積雪のある地域の場合は、樹脂ーポールがおすすめです。


銅管のフレームの場合、積雪の重さに耐えられなくなると、折れることがあります。
折れ先によって、不織布や寒冷紗が破けてしまったことがありました。

樹脂ポールは、軽い、使用していない時は棒状になり、保管場所を取らない点でお勧めです!

購入したものの、最近使用していない緑色のフレーム

使用している樹脂ポール(2100mm,1800mm)
2,100mm丈:畝幅900mm以上
1,800mm丈:畝幅600mm以上 で使用しています。

④藁・籾殻を使用する


藁や籾殻が手に入るのであれば、資材を購入しなくても済みます。
お米を育てているので、藁を使用しています。
写真は、スナックエンドウの根元に藁を置いた様子です。
寒くなる前に、さらに不織布でトンネルをしました。

植物なので、自然環境にもやさしいです。

⑤収穫して土に埋める
👱‍♀️「1月、2月も、育てた野菜を食べたい!でも、畑に置いておくと傷んでしまう!」

そんな時は、一手間かかりますが、収穫してから穴を掘って埋めることをおすすめします!
※大根・人参・カブなどの根菜類が対象
※葉っぱは、落として埋める

まとめ

寒さ対策には、色々な方法があります。

  1. 土寄せする
  2. 不織布、寒冷紗をかける(ベタがけ、トンネル)
  3. ビニルトンネル
  4. 藁、籾殻を使う
  5. 収穫して、穴に埋める

お住まいの地域の気候にあった、対策を試してみてくださいね。
周りの人から(メイン)や書籍から学んで、試した方法です。
寒い冬の間、少しでも長く育てた野菜を味わうことができますように!!